500社以上あるといわれる新電力会社の中でも、電力販売量ランキング12位の実績を誇る上位新電力『HTBエナジー』
(低圧・電灯部門 2020年4月実績)
そのHTBエナジーの「ぜんぶでんき東京」が7月20日に全面リニューアルし、よりお得なプラン内容に生まれ変わりました。
その結果、東京電力エナジーパートナーのオール電化住宅向けプラン(※)を利用している方も、
(※)電化上手、スマートライフS/L、おトクなナイト8・10、ピークシフトプラン
HISでんきに乗り換えると、今よりも電気代が安くなる可能性が大きくなっています。
TEPCOの電化上手よりも安い!
旧オール電化プランよりも電気代が安くなる料金プランは、これまで新電力はおろか大手電力会社にもありませんでした。
しかし、ついにHTBエナジーがこれまでの常識を打ち破り、東京電力の旧オール電化プラン「電化上手」よりも安い「ぜんぶでんき東京」をリリースしています。
「電化上手」からの乗り換えで電気代が安くなる新電力プランは、今のところHTBエナジーの「ぜんぶでんき東京」だけ!
東京電力管内で新たに利用できるオール電化住宅向けプランの中では、HTBエナジーの「ぜんぶでんき東京」が最も安い料金設定となっています。
電気料金単価の比較表①
区分 | HTBエナジー ぜんぶでんき東京 | 東京電力EP 電化上手 | |
---|---|---|---|
基本料金/月 | 6kVA以下 | 1kWにつき286円 ※ブレーカー契約ではなくスマート契約になります | 1,320円 |
7~10kVAまで | 2,200円 | ||
11kVA以上 | 2,200円+286円×(kVA数-10) | ||
1kWhあたりの電力量単価 | 昼間時間 | 夏季 35.5円 (9.9%安) その他季 29.09円 (10%安) | 夏季 39.44円 その他季 32.32円 |
朝晩時間 | 23.84円 (10%安) | 26.49円 | |
夜間時間 | 12.48円 (TEPCOと同額) | 12.48円 | |
通電制御型夜間蓄熱式機器割引 | なし | 機器の総容量1kVAにつき154円割引 | |
全電化住宅割引 | なし | 夏季の昼間時間以外の電気料金から5%割引 (割引上限額2,200円/月) |
昼間や朝晩の単価は電化上手より10%安い
上の比較表を見てもわかるように、ぜんぶでんき東京の夜間単価は電化上手と同額でエリア最安値です。(1kWhあたり12.48円)
そして昼間と朝晩(7時~23時)の電力量単価は、電化上手よりも10%安くなっています。
さらに電化上手はブレーカー契約(主開閉器契約)であることに対し、
ぜんぶでんき東京はスマート契約になるため、普段の電気の使い方次第で基本料金が安くなる可能性もあります。
(スマート契約について詳しくはこのページの中頃で説明しています)
ただし蓄熱式機器割引や電化割引の適用はなし
TEPCOの電化上手には「通電制御型夜間蓄熱式機器割引」と「全電化住宅割引」という2つのオプション割引がありますが、
ぜんぶでんき東京には電化上手のようなオプション割引はありません。
そのため電化上手で2つの割引が同時適用されている家庭は、ぜんぶでんき東京に切り替えると損になる恐れもあります。
いずれにしても電化上手はすでに新規受付は終了しているプランのため、一度でも別プランに変更すると2度と元には戻れません。(電化上手は2016年3月に新規申し込み受付終了)
電化上手からの乗り換えを検討する際には、必ず事前に電気料金のシミュレーションをお試しください。
(ページ下のコメント欄やLINEでも相談に応じています)
旧オール電化プランからも乗り換えできる
東京電力エナジーパートナーには「電化上手」の他にも
「おトクなナイト8」や「おトクなナイト10」といったオール電化住宅向けプランや
小規模事業所向けの「ピークシフトプラン」などがあります。
どれも夜間の電力量単価は12円台と最安になりますが、すでに新規受付は終了しており、2016年3月までに契約していた方需要家だけが利用できる旧プランとなっています。
今までは旧オール電化プランよりも夜間単価の安い電気契約メニューは無かったため、新電力に乗り換えると損になると言われていました。
しかし!
7月にリニューアルされた「ぜんぶでんき東京」の料金単価は、東京電力の旧プランよりもさらに安くなっています。
東京電力の各料金プランと「ぜんぶでんき東京」の比較結果について、ここですべて説明しようとすると長くなるので、以下のページに分散してご紹介します。↓↓↓
また、ぜんぶでんき東京以外の関西・中部・東北・九州・中国・四国の6つのエリアのぜんぶでんきシリーズにつきましては、以下のページで詳しく解説しています。
スマートライフS/Lよりも安くなる可能性大!
2016年3月以降に電化住宅にお住まいの方は、TEPCOのスマートライフプランまたはスマートライフS/Lを契約されていることでしょう。
スマートライフS/Lの夜間単価は、旧プランの電化上手と比べると割高で、電気温水器を利用している住宅では冬場の電気代がとくに高くなりがちです。
それにくらべてぜんぶでんき東京の夜間単価は、スマートライフS/Lよりも約30%も安く設定されています。
夜間に多くの電気を多く使うご家庭は、スマートライフS/Lからぜんぶでんき東京に切り替えることで、大幅なコストダウンが期待できます。
電気料金単価の比較表②
区分 | 東京電力EP スマートライフS/L | HTBエナジー ぜんぶでんき東京 | |
---|---|---|---|
基本料金/月 | 1kVAにつき286円 | 1kWにつき286円 ※ブレーカー契約ではなくスマート契約になります | |
1kWhあたりの電力量単価 | 昼間時間 | 25.8円 | 夏季(7月~9月)35.5円 (37.6%高) その他季 29.09円 (12.7%高) |
朝晩時間 | 23.84円 (7.6%安) | ||
夜間時間 | 17.78円 | 12.48円 (29.8%安) | |
通電制御型夜間蓄熱式機器割引 | なし | なし | |
全電化住宅割引 | なし | なし |
太陽光発電のある家庭はお得!
昼間の在宅が多くても、太陽光発電で自家消費している家庭なら、ぜんぶでんき東京の方が断然お得になります。
ぜんぶでんき東京の夜間単価はスマートライフプランと比べて約30%安く、朝晩時間(7時~10時と17時~23時)の単価も7.6%安く設定されています。
さらにぜんぶでんき東京は「スマート契約」になることから、ブレーカー契約のスマートライフS/Lと比べて基本料金も安くなる可能性があります。
ぜんぶでんき東京 3つのデメリット
ぜんぶでんき東京の電気料金はかなりお得に設定されてはいるものの、それなりにデメリットもあります。
また、申し込みにはいくつか条件もありますのでご注意ください。
昼間単価(10時~17時)はスマートライフよりも高い
注意点として「ぜんぶでんき東京」の昼間時間(10時~17時)の単価は、スマートライフS/Lと比べると12.7%高くなります。
(夏季7月~9月は37.6%高くなります)
そのため昼間時間にエアコンなどを常時使用する方は、昼夜の電力使用状況によっては乗り換えメリットが薄れてしまうことも考えられます。
テレワークなどで昼間の在宅が多くなるような方は、必ず乗り換え前に電気料金のシミュレーションをしてください。
(ページ下のコメント欄やLINEでも相談に応じています)
ガス設備や蓄電池システムのある住宅は申し込み不可
残念ながら、都市ガスやプロパンガスを使用しているご家庭は、ぜんぶでんき東京に申し込むことはできません。。
太陽光発電システムやエコキュートのあるオール電化住宅であっても、ガス設備を併用していると「ぜんぶでんき」は利用不可となります。
また、家庭用の蓄電池を設置している住宅も、ぜんぶでんきに申し込むことはできません。
1年未満で解約すると2,200円の違約金がかかる
HTBエナジーの電気契約は自己都合で1年未満に解約すると2,200円の解約違約金が発生します。(引っ越しなどの場合は免除)
夏場の昼間単価が高くなるからといって1年未満で他社に乗り換えることに、あまり意味はありませんので気をつけましょう。
スマート契約って何?
一般家庭での電気契約は、ブレーカーを用いて制御する”主開閉器契約”(ブレーカー契約)が主になりますが、
近年はスマートメーターの普及により、一般家庭でも”実量制契約”(=スマート契約)の料金プランを選べるようになっています。
スマート契約は電気の使い方で基本料金が安くなる
ブレーカー契約ではあらかじめ設定した契約容量(KVAやkW数)によって基本料金が固定されることに対して、
スマート契約では30分毎に使用した電力量によって契約容量(kW数)と基本料金が変動します。
そのためスマート契約では、あまり多くの電気を同時に(30分の間に)使わないように気をつけることで、基本料金を安く抑えることができます。
少しややこしい話ですが、
ブレーカー契約での契約容量は「A(アンペア)」や「KVA(キロボルトアンペア)」という単位になることに対し、
スマート契約では「kW(キロワット)」という単位が用いられています。
AとKVAは「10Aは1kVA、50Aは5kVA」というように互いに比例していますが、スマート契約における「kW」はAやKVAとは比例していません。
つまり「1kW=10A」や「1kW=1kVA」ではないということです。
ブレーカー契約とスマート契約の契約容量の違いは、以下の対照表を参考にしてください。↓↓↓
オール電化住宅でなくても利用できる
ぜんぶでんき東京はオール電化住宅に限らず、ハーフ電化住宅でも利用できます。
東電のオール電化プランの場合だと、電気温水器やエコキュートが設置されている住宅でないと申し込みできませんが、
HTBエナジーでは「ガス設備のない住宅」をぜんぶでんきの利用対象としています。
そのためエコキュートのない家庭であっても、ガス設備がなければ「ぜんぶでんき」に申し込むことができます。
誰にでもお得なHTBエナジーの格安プラン
TEPCOの旧オール電化向けプランの他に、23時から翌7時までの夜間単価が12.48円/kWhという格安プランはHTBエナジーの「ぜんぶでんき東京」しかありません。
夜間単価がここまで安いプランを誰でも利用できるのは今のところHTBエナジーだけ!
東京電力EP以外の新電力プランを利用している方も、夜間に電気を使うことが多い方は電気代が大幅に安くなる可能性があります。
このページに
太陽光発電のある家庭はかなりお得に!
昼間の在宅が多い場合でも、太陽光発電で自家消費している家庭なら、ぜんぶでんき東京の方が圧倒的にお得です。
とあったので検討しようと思い、HISでんきのwebチャットで問い合わせをしました。ところが、太陽光発電を搭載している家はオール電化であってもぜんぶでんきのプランへの切り替えはできないと言われました。
もきゅさん、貴重な情報提供ありがとうございます。
せっかく当記事を参考にしていただいたにもかかわらず、残念な思いをさせてしまい申し訳ありません。
私も今ほどHTBエナジーのチャットサポートで確認しましたところ
ぜんぶでんきの申し込みの可否は、太陽光発電システムの有無ではなく、
ガス設備の有無で決まるとのことでした。
つまりオール電化住宅であっても、都市ガスまたはプロパンガスを併用している家庭は、ぜんぶでんきには申し込み不可となるそうです。
ですので太陽光発電を搭載している家庭が、ぜんぶでんきには申し込みできないというわけではないようです。
私もいくつか誤解しているところがありましたので、HTBサポートチャットとのやりとりを踏まえ、後ほど当記事を修正させていただきます。
私の家は、オール電化住宅で検討しましたが、
蓄電池がある場合は、お申し込みできないらしいです。旧オール電化向けプランの他より、安いプランが出てきたのに残念です。蓄電池がある場合でも、利用できるのを待ちます。
やっちゃんさん、貴重な情報提供ありがとうございます。
当ページにはその情報を記載していなかったので、残念な思いをさせてしまったかもしれません。
申し訳ありません。
やっちゃんさんのコメントを受け、ページを修正・追記しました。
蓄電池のある住宅によりお得なプランが早く登場するといいですね!