南部修一 | 特定非営利活動法人 日本住宅性能検査協会 小売電気アドバイザー 認定 第1808005号 太陽光発電アドバイザー 認定 第1820021号 株式会社サウスフィールドプランニング 代表取締役 ※1974年生まれ 電力自由化、太陽光発電、再生可能エネルギー関連情報の広報を担当 |
申し込み前に準備しておきたいこと
① 契約種別を確認する
「契約種別」は電力会社から毎月送られてくる検針票や請求書、メールなどに記載されています。
ご契約種別の欄に「従量電灯A」「従量電灯B」「従量電灯C」のいずれかが記載されていれば、電気代は今よりも安くなる可能性大です。(※)沖縄電力エリアでは「従量電灯」
「時間帯別電灯」や「オール電化住宅向けプラン」などの場合は、今のところ乗り換えできる新電力プランはかなり少ない状況です。
とくに2016年4月以前から、そういった契約メニューに加入しているご家庭は今のプランがほぼ最安になると思われますので、電力会社を見直す必要はありません。
(※)2016年4月以降にオール電化住宅向けプランを契約された方はオール電化の乗り換え対象プラン一覧表を参考にしてください
「深夜電力」も同じく見直しの必要はありませんが、あわせて契約している「従量電灯」の方は、新電力プランに切り替えると電気代の削減が期待できます。
② 契約容量(A数またはKVAやKW数)を確認する
北海道・東北・中部・北陸・関東・九州の場合
一般家庭の電気契約の容量は、北海道電力、東北電力、中部電力、北陸電力、東京電力、九州電力エリアでは「A(アンペア)」で表示されています。(10A~60A)
ただし、業務用のエアコンやIHクッキングヒーターなどを設置しているところでは、契約容量は「A」ではなく「KVA(またはKW)」という単位で表記されているはずです。(7KVA~49KVA)
関西・中国・四国・沖縄の場合
関西電力、中国電力、四国電力エリアでは、一般家庭での契約容量はアンペア契約ではなく、「6kVA未満の契約」と「6kVA以上の契約」に分かれています。
従量電灯Aなど、6kVA未満の契約(または沖縄電力エリアの「従量電灯」)の場合は、契約容量を調べる必要はありません。
従量電灯Bなど、6kVA以上の契約の方は、検針票に記載されているKVA数(またはKW数)を確認してください。
③ 月々の電力使用量(または電気代)を確認する
電力使用量は「KWh(キロワットアワー)」という単位で記載されています。
可能であれば、過去12ヶ月分の検針票を用意して、各月ごとの電力使用量を確認しましょう。
電力使用量がわからなければ、各月の電気代を確認してください。
④ 一括比較シミュレーターで乗り換え先を探す
契約種別と契約容量、そして月々の電力使用量(または電気代)を確認したら
電力会社比較シミュレーターを利用して、どの新電力会社のプランが、あなたのご家庭に向いているか?目星をつけましょう。
関東おすすめ | 関西おすすめ | 中部おすすめ |
東北おすすめ | 九州おすすめ | 北海道おすすめ |
中国おすすめ | 四国おすすめ | 北陸おすすめ |
沖縄おすすめ |
さっそく新しい電力会社に申し込もう!
新しく乗り換える電力会社が決まったら、さっそく公式サイトから申し込みましょう。
(電話でも構いませんが、新電力会社は電話での申し込みは不可となっている場合が多いです)
現在の電力会社の「検針票」または請求書と、お支払い用のクレジットカードや口座番号情報を用意しておけば、WEBでの申し込みは10分もかかりません。
その前に、いま契約している電力会社に解約の連絡をしないといけないんじゃないの??
他社に乗り換える場合には解約連絡は必要なし
各電力会社の解約手続きは、変更先の電力会社の方で代行できるように、電力広域的運営推進機関のスイッチングシステムが支援しています。
ですので、電力会社を変更する際には、利用中の電力会社にわざわざ解約の連絡をする必要はありません。
このスイッチングシステムのおかげで、私たちは新しい電気契約を申し込むだけで、解約から切り替えまで、すべて自動的に完了するようになっています。
なお、”同じ住所地での乗り換え”ではなく”引っ越しによる電力会社の変更”の場合には、解約手続きは必要です。
引っ越しの場合は、なるべく早めに利用中の電力会社に連絡して、解約手続きをしておきましょう。
解約手続きをしないと、後から入居した人の分まで電気代を支払わなければならなくなります。
「乗り換え」と「引越しに伴う変更」は異なりますので、誤解のないよう気をつけてください。
繰り返しになりますが、検針票などに記載されている「お客様番号」と「供給地点特定番号」の2つの情報と、
クレジットカードまたは口座振替用の口座番号などのお支払い用の情報を、あらかじめ手元に用意しておきましょう。
電力会社それぞれに入力項目の細かい違いはあるものの、どこも面倒な手続きはなく、10分もかからずに申し込みできます。
『新電力 ⇒ 別の新電力への乗り換え』
【注意点】実際の供給開始までは1か月以上かかることも
申し込み自体は10分もかかりませんが、スイッチングシステムの性質上、実際の電気供給が切り替わるまでには、早くても2週間ほど、
申し込みのタイミングによっては1~2ヶ月先になる場合もあります。
申し込んでから1か月以上経っても、何も変わらないことに不安になってしまう方もいるようですが、どんなに遅くとも2か月以内には切り替わりますので、のんびり待ちましょう。
どうしても早く切り替えしたい場合は、以下の記事内容を参考にしてください↓口座振替を選んだ場合の注意点
クレジットカード払いではなく、口座振替を選んだ場合は、後ほど口座振替依頼書が送られてきますので、忘れないうちに必要事項を記入して、早めに送り返しておきましょう。
口座振替依頼書の送付を忘れると、支払いがコンビニ払いや銀行振り込みになってしまうため、220円~600円程度の手数料が余計にかかることになります。
旧式電力メーターの交換について
住宅に設置されている電力メーターが旧式のメーターの場合、電気供給が切り替わるまでに、原則無料でスマートメーターへの交換作業が行われます。
スマートメーターの交換作業は、申し込み先の新電力会社ではなく、お住まいの地域の電力会社の送配電事業者またはその請負業者が行います。
交換作業の際には数分程度の停電にはなりますが、立ち合いは特に必要なく、交換作業も10分もかからずに終了します。
なお、スマートメーターの設置は必須であり、交換の拒否は原則としてできません。
大手電力会社10社の乗り換えおすすめプラン
東京電力EP | 関西電力 | 中電ミライズ |
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中国電力 | 四国電力 | 北陸電力 |
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