エネルギー関連Q&A

非常用電源に太陽光パネル+ポータブル電源はアリ?ナシ?

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東京電力管内は今後の電力不足がかなり深刻で、計画停電が実施される可能性もあるという話を聞きました。
そこで最近よく見かけるJackeryのポータブル電源と太陽光パネルのセット購入を検討しているのですが、これについて南部さんはどう思われますか?
ANNニュース動画「折り畳み式太陽光パネル登場 家庭の非常電源に」
この記事の監修担当
南部修一
南部修一
※1974年生まれ 電力自由化、太陽光発電、再生可能エネルギー関連情報の広報を担当
@246anbem(NPCプラン@LINEアカウント)
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当サイトの回答

非常用電源としてポータブル電源を検討する際には、どういった電気製品をどのくらいの時間稼働させたいのか? あらかじめ想定しておくことが重要です。

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近年はアウトドア目的だけでなく、災害における停電時の非常用電源としてもポータブル電源が注目されています。
これはポータブル電源の「蓄電容量」「定格出力」がどんどん大きくなっていることも一つの要因です。

ポータブル電源は原則として、その「定格出力」のW(ワット)数よりも大きな消費電力W(ワット)数)の家電品を稼働させることはできません。
しかし先ほどの動画で紹介されている最新モデル「Jackery 2000 Pro」は定格出力が2,200W(ワット)にも上るため、消費電力1,100W(ワット)を超える電子レンジやルームエアコンでも利用できます。

ただ、注意したいのはこの製品の「蓄電容量」は2,160Wh(ワットアワー)(約2.1kWh(キロワットアワー)しかないという点です。

Wh(ワットアワー)kWh(キロワットアワー)と言ってもピンとこないかもしれないので、日本円に換算すると最上級モデルのJackery 2000 Proでも63円分の電気しか貯められません。

※1kWhあたりの全国平均電気代は30円です。詳しくは以下の記事で解説しています。
こうた
63円分の電気って、、、めっちゃ少なくない?
清水
ルームエアコン1台を稼働させると、電池は3時間くらいで無くなりますね。
冷蔵庫でも大きいタイプなら4~5時間ほど稼働させられるかどうか?といったところです。
家電品の消費電力はこちらの記事を参考にどうぞ

もちろん消費電力の小さな家電品なら、それなりに長時間もちますので非常用電源として役に立たないわけではありません。
たとえばJackery 2000 Proは電気毛布1枚は約30時間、扇風機1台なら72時間(3日間)稼働させることもできます。

ですが1人暮らしならともかく、2~3人以上の家庭で非常用電源としてのパフォーマンスを期待しすぎるのは禁物です。

蓄電容量2.1kWh(キロワットアワー)程度のポータブル電源1台で、一般家庭の日常生活をカバーするには役不足でしょう。

こうた
でもさ、この製品って太陽光パネルで充電もできるんじゃないの?
清水
それはそうですけど・・・
ポータブル電源本体と太陽光パネル6枚のセット価格は76万8千円にもなりますから、かなり高価なお買い物ですよ。(ポータブル電源本体は28万5千円)

計画停電や災害時の非常用電源としてポータブル電源と太陽光パネルのセットに80万円もかけるくらいなら、10kWh(キロワットアワー)以上の家庭用蓄電池を設置した方が目的に叶います。

10~15kWh(キロワットアワー)の家庭用蓄電池は工事費等込みで150~200万円ほどの費用がかかりますが、政府や自治体の補助金制度を活用し、単価の安い時間帯に充電した電気を普段使いすれば、ある程度の経済的メリットも期待できます。(実質100万円を切ることも可)

《公式/全国対応》完全無料で相談もOK
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また、家庭用蓄電池ではなく電気自動車とV2Hシステムを導入するのも良いでしょう。
戸建て住宅なら太陽光パネルの無料設置PPAサービスも検討できます。

あわせて読みたい参考記事 イメージ画像

回答が長くなりましたが、非常用電源を検討する際には、どういった電気製品をどのくらいの時間利用できるようにしたいのか?
あらかじめ想定した上でそれに見合った電源を選びましょう。

緊急時に冷蔵庫やエアコンなども長時間稼働させたいなら
10kwh以上の家庭用蓄電池
導入費用:約110万円~170万円以上(30万円前後の行政補助金を含む)
非常電源としてだけでなくアウトドアなどの趣味を兼ねるなら
ポータブル電源+太陽光パネル
購入費用:約30~80万円
非常電源として最低限の備え(※)を求めるなら
(※)電気毛布または扇風機などを1日ほど稼働
1000W~1500Wのポータブル電源
購入費用:約11万円~20万円
(注)5~10万円以下の安価なポータブル電源は家電の非常用電源としての機能はほとんど期待できません。
あまり安価な製品の場合、携帯電話の充電や照明くらいにしか使えず、安物買いの銭失いになる可能性もあります。
戸建て住宅でハイクオリティな暮らしを求めるなら
太陽光パネル+電気自動車+V2Hシステム
導入費用:約170万円~400万円以上(各種の補助金含む)
清水
上記の導入費用はメーカーや工務店、お住いの地域によって異なります。
全国平均における2022年の目安価格として参考にしてください。
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