その他の新電力

TEPCOライフS「ゼロからでんき」は独自のデメリットに注意!

TEPCOライフサービス「ゼロからでんき」

『ゼロからでんき』は「TEPCOライフサービス」が運営する新電力サービスです。

(※)TEPCOライフサービスは東京電力ホールディングスの100%子会社である東京電力ベンチャーズ株式会社が100%出資し、2019年10月に設立された東電HDグループ会社です

運営会社情報はここをタップ
会社名TEPCOライフサービス株式会社
事業内容 ライフサービス事業の開発・展開、エネルギーサービス事業
小売電気事業者登録番号A0679
本社所在地 東京都港区東新橋2丁目9番地-1 CIRCLES汐留7階
設立 2020年4月
親会社 東京電力ベンチャーズ株式会社
お問い合わせ先
TEL : 03-6809-2705 代表電話(カスタマーサポートなし)

「基本料金なし&一本単価」の新電力

ゼロからでんきの基本料金は、契約容量(A数やkVA数)にかかわらず無料

そして電力使用量(kWh数)にかかわらず、電力量単価は一律価格(一本単価)というシンプルな料金プランを採用しています。

ゼロからでんきの料金単価一覧表
エリアひと月の基本料金1kWhあたりの電力量単価
60A以下または6kVA未満の電灯契約の場合6kVA以上の電灯契約の場合
北海道なし28円30円
東北なし24.9円26円
北陸なし21.3円22.4円
中部なし22.9円24円
東京(関東)なし24.2円25.3円
関西なし22円23円
中国なし23.8円24.8円
四国なし23.8円24.8円
九州なし22円23円
沖縄なし27円27円

なお「基本料金無料&一本単価」を採用している新電力は「ゼロからでんき」だけではありません。

元祖的な新電力としては「Looopでんき」がありますし、

TEPCOライフサービスと同じ東電HDグループの「あしたでんき」や、ソフトバンクの「自然でんき」など、他にもたくさんあります。

一本単価の新電力各社のイメージ

各社の電力量単価比較表

「基本料金なし」で知られる主な新電力の電力量単価を比較してみましょう。

一本単価の新電力 電力量単価比較表
1kWhあたりの電力量単価
(60A以下または6kVA未満の電灯契約)
ゼロからでんきあしたでんきLooopでんきピタでん楽天でんきソフトバンク自然でんき
北海道28円-29.5円28.77円30円31.57円
東北24.9円26円26.4円25.71円26.5円27.5円
北陸21.3円-21.3円21.13円22円-
中部22.9円26円26.4円25.71円26.5円27.5円
東京
(関東)
24.2円26円26.4円25.71円26.5円26.48円
関西22円22円22.4円21.59円22.5円23.42円
中国23.8円24円24.4円23.57円24.5円25.46円
四国23.8円-24.4円23.93円24.5円25.46円
九州22円23円23.4円22.66円23.5円24.44円
沖縄27円---27円-
こうた
こうた
「ゼロからでんき」と「あしたでんき」って同じ東京電力HDグループなのに、ゼロからでんきの方が断然安いじゃん!
それにゼロからでんきは北海道から沖縄まで、日本全国で利用できるんだね。
清水
清水
電力量単価だけなら、ゼロからでんきの方がお得なようにも見えるんですけどね。
でも、ゼロからでんきには巧妙に隠された大きなデメリットがあるんですよ。

ゼロからでんきのデメリットとは?

清水
清水
じつはゼロからでんきの従量料金には毎月ごとに異なる調整額が加算されることがあります。
そしてその「調整額」というのが不透明な内容なんですよ。

私たちが毎月支払っている電気料金は「基本料金」と「従量料金」の2つだけで構成されているわけではありません。

それとは別に「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金に略します)」という金額が、毎月の従量料金に比例するカタチで加算されています。

燃料費調整額と再エネ賦課金は、ほとんどの小売電気事業者が各エリアごとに同じ金額にあわせています。

ただし、中にはエコスタイルでんきのように燃料費調整額を加算していない新電力や、みんな電力のように独自の電源コスト調整単価を採用しているところもあります。

また、ピタでんLooopでんきのように再エネ賦課金込みの料金プランを提供している新電力もあります。

電気料金の仕組みは各社ごとにバラバラで複雑になっていることもあり、燃料費調整額と再エネ賦課金だけでも、一般消費者に誤解させていることが多く見られます。

電気料金に「電源調達費調整額」が別に加算される

ゼロからでんきでは燃料費調整額と再エネ賦課金だけでなく「電源調達費調整額」が加算されます。

そして燃料費調整額は「燃料費等調整額」という名前に変わり、その燃料費”等”調整額の単価には「X」や「Y」といった謎の数字も加わります。

ゼロからでんき重要事項説明書より引用↓↓↓
ゼロからでんきの重要事項説明書

燃料費等調整単価= 燃料費調整単価 × 「x」 + 電源調達費調整単価 × 「y」

こうた
こうた
ややこしい計算式を見ると、問題経営で2019年に倒産したエレトスを思い出すね。
清水
清水
そうやって消費者にわかりにくい計算式や仕組みを作るようなところと契約すると、ロクなことはないので気をつけてください。

電源調達費調整額って何?

少々難しい話なので、なるべく簡単に説明すると、

ゼロからでんきの「電源調達費調整額」は日本卸電力取引所(JEPX)の市場価格に連動します。

これは一般的な燃料費調整額と同じように、プラス調整のときもあればマイナス調整になることもありますが、

市場価格に連動するということは、夏場や冬場などの需要ひっ迫時には大きく値上がりする可能性があるということです。

また市場調達に100%依存している新電力の場合、災害時などには仕入れ値が通常の10倍以上になる可能性もあります。

つまりTEPCOライフサービスは電源調達リスクを回避するために、いつでも自社の料金単価を調整できるよう「電源調達費調整単価」や「燃料費”等”調整額」といった独自の設定を用いているわけです。

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日本の電気料金が複雑怪奇になった理由(日経クロステック記事)

現時点ではデメリットの方が大きい

「ゼロからでんき」はまだスタートしたばかりの新電力なので、サービスはこれから良い方向に変わっていく可能性もあります。

ですが現時点ではゼロでんきを契約・利用するメリットはないでしょう。

たとえばゼロからでんきでは、8月31日まで「1億円キャシュバックキャンペーン」を開催していますが、

ゼロからでんきキャシュバックキャンペーン

キャンペーン期間中に契約した方については、じつは2年以内の解約で5,000円の違約金が発生するという特約が付くことになります。

ということは、今後どうなるか?よくわからない不透明な新電力プランを、2年間利用し続けなければ受け取った特典(5,000円)は没収されるということ。

わずか5,000円のために、いつ電気代が高くなるかわからないリスクを2年間も抱え込むのはナンセンスです。

何より問題視しなければいけないこと

そして何より問題視しなければいけないことがあります。

それは業界最大手である東京電力ホールディングスグループが、こういった不透明な料金設定のサービスを堂々と行っているようでは

いつの間にか、それが当たり前のようになってしまう可能性があるということです。

他社がそろって真似をしだすと、利用者にとって不透明かつ不都合な仕組みがスタンダードになってしまうかもしれません。

そうなると最後にバカを見るのは私たち一般消費者です。

事業者側の都合でいいように搾取されるような、不透明な仕組みやサービスには断固NO!を言いましょう。

ゼロからでんきのHP誇大表記
こうた
こうた
これって誇大表現だよね↑↑↑
ジャロに電話しないとね。

最後にひとこと

余談ですが、基本料金なし&一本単価の料金プランが駄目だと言っているわけではありません。

本当は複雑なのに、ゼロからでんきのようにシンプルに見せかけていることを問題視しなければいけないということです。

電気料金はシンプルな方が良いのは間違いありません。

基本料金ゼロ円、一本単価の料金プランなら「あしたでんき・ピタでん・Looopでんき」あたりが販売量ランキングも上位になります。

実際の電気代はどれも大きくは変わらないので、当サイトではそちらをおすすめしたいですね。

清水
清水
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