ソフトバンクグループのSBパワー株式会社は、一般家庭向けに3つの新電力サービスを展開しています。
- おうちでんき
- くらしでんき
- 自然でんき
(注)事業者・法人向けのプランは「ソフトバンクでんき for Biz」になります
どれも「ソフトバンクでんき」と呼ばれてはいるものの、それぞれのサービス内容はまったく異なります。
それぞれの特徴を一覧表にしてまとめてみます。
各プランの特徴まとめ一覧
区分 | おうちでんき | くらしでんき | 自然でんき |
---|---|---|---|
利用できる電力エリア | 北陸と九州電力以外は申し込み可能 | 全エリア申し込み可能 | 北陸と沖縄電力以外は申し込み可能 |
基本料金 | あり (地域電力の従量電灯と同額) | あり (地域電力の従量電灯と同額) | なし(無料) |
電力量単価 | 3段階で変動 (地域電力の従量電灯と比べて約1%割引) | 3段階で変動 (地域電力の従量電灯と比べて約1~5%割引) | 一律単価 (エリアごとに単価は異なります) |
各種手数料 | 解約手数料550円 | 解約手数料550円 | なし |
附帯サービス | ・ソフトバンク・ワイモバイルユーザーは1回線あたり110円割引/月額 ・おうちレスキュー | ・Tポイント0.5%還元 ・おうちレスキュー | ・おうちレスキュー (東京電力エリアのみ附帯なし) |
キャンペーン特典 | 初月の電気代無料キャンペーン中 | なし | なし |
3つの中でどれがおすすめ?
おうちでんき、くらしでんき、自然でんき、それぞれのメリット&デメリットや注意点について詳しく説明します。
メリット&デメリット
おうちでんきの注意点
ソフトバンクのおうちでんきは、各地域電力会社のオーソドックスな従量電灯プランと比べて、電気代が約1%安くなるように設計されています。
わずか1%しか安くならないので、毎月の電気代が7,000~8,000円を超えるような家庭では、他の新電力会社を選んだ方がお得になります。
(他の格安新電力だと5%~10%ほど安くなります)
(※)ただし関西電力エリアのおうちでんきは2020年12月16日におうちでんき(N)としてリニューアルし、従量電灯Aよりも3~5%ほど割安な料金設定になりました
関西エリアおうちでんき(N)の詳しい解説記事はこちら↓↓↓また、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーの方は携帯電話・タブレット・固定通信サービス1回線あたり110円割引/月が適用されます。(最大10回線まで)
生活周りサービスや乗り換え特典も!
おうちでんきには「おうちレスキュー」という生活お助けサービスが2年間無料になる特典も附帯しています。
(水漏れ・配管つまり・カギ紛失・ガラス割れの際のトラブル相談サービスの30分作業料と出張料が無料になります)
さらに今なら最初の2ヶ月分の電気代がまるごと無料になるキャンペーンもあるため、少なくとも初年度の割引率はどこよりもお得になる可能性があります。
北陸と九州はおうちでんき利用不可
北陸電力エリア(富山・石川・福井)と、九州電力エリア(福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島)にお住まいの方は、残念ながらおうちでんきの申し込みはできません。
北陸地方では「おうち割北陸電力でんきセット」、九州地方では「おうち割九州電力でんきセット」としてありますが、北陸と九州のプラン内容や供給事業者は「おうちでんき」とは異なります。
くらしでんきの注意点
ソフトバンクの「くらしでんき」は、一部離島を除く日本全国から申し込みできます。
くらしでんきの電力量単価は、地域電力のオーソドックスな従量電灯プランと比較して1%~5%安く設定されており
(月間120kWhまで1%割引、同121~300kWhまで3%割引、300超の単価は5%割引、Tポイントの還元率は0.5%)
電気代1,000円ごとにTポイント1Pの付与サービスもあります。
くらしでんきの方にも「おうちレスキュー」は附帯するものの、おうちでんきのような新規申し込みキャンペーン特典は、今のところありません。
地域電力会社の従量電灯プランから乗り換える分には、損することはありませんが、エルピオでんきや熊本電力、HTBエナジーなど、他の格安新電力と比べると、インパクトに欠けるのが正直なところです。
自然でんきの注意点
再生可能エネルギー50%は誇大表記
ソフトバンクのWEBサイト上には、自然でんきは「再生可能エネルギー発電比率50%以上を目標」とあります。
しかし自然でんきはFIT電気が主になるため、本来は再生可能エネルギー発電として広告してはいけません。(ルール違反です)
そういったこともあってか、自然でんきの広告露出や代理店の営業は極めて少なく、おうちでんきと比べて販促にはあまり力を入れていないようにも見えます。
60A(6kVA)以下では価格的メリットがあまりない
ソフトバンクの自然でんきは、先に案内した「おうちでんき」や「くらしでんき」とはプラン内容がまったく異なります。
「自然でんき」の基本料金は契約容量20KVAまで無料、電力量単価は月間使用量にかかわらず一律価格です。
契約容量が60A(6KVA)以下の場合だと、Looopでんきやあしたでんきの方が単価が安くなります。
各地域電力と比べても自然でんきの価格的なメリットはあまりありません。
東京電力エリアではオール電化プランよりも安くなることも!
ただし!
契約容量7KVA以上の従量電灯を利用されているご家庭なら、自然でんきに乗り換えることで電気代の大幅な削減が期待できます。
特に東京電力エリアではLooopでんきのビジネスプランよりも、自然でんきの単価の方が1kWhあたり約1円安くなります。(他のエリアはLooopとほぼ同額です)
東京電力エリアで10KVA以上のスマートライフLプランを利用されている家庭も、自然でんきに乗り換えると電気代が安くなるケースがあります。
(※)自然でんきの電気契約は20KVAまで。21kVA以上の電気契約はできません。
また法人や事業所からの申し込みも不可となっています。
実際にいくら安くなるか?については、契約容量や電力使用量によってかなり差がありますので、以下の比較シミュレーションをお試しください。
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